夏休み、お盆にご実家に帰省される方
少年少女時代を過ごした懐かしい故郷への里帰り、今年は昨年よりもさらに多くの方が故郷に戻って夏休みを過ごされるのではないでしょうか。久しぶりにご両親・兄弟姉妹と会って、いろいろな話は尽きないと思いますが、相続のこともお話の内容に加えてもよいかもしれません。
実家を所有していたお父様がなくなった場合、戦前の法律では「家督相続」という制度があって、簡単に言うと長男がすべての遺産を相続するということがありましたが、今の民法ではそのようなことはありません。知識として多くの方がご存じかと思いますが、配偶者と子供たちは半分ずつ、子供たちの間での相続分は平等です。
しかしながらその遺産を不動産を含めて一律にその相続分通りに分けると不都合もあるでしょう。不動産の名義(登記)を共同名義にしておいても後々面倒なことも出てくるでしょう。売却して現金化せざるを得ないかもしれません。
万が一の時は残念ながら必ず来ることなので、あらかじめ家族みんなで相続について話し合っておくのがいいと思います。ご本人の気持ち次第ですが、遺言という形で残しておければベストです。
なかなか話題にしづらいことかも知れませんが、みんなで久しぶりに会うこの時が好機なのではないでしょうか。