団塊の世代が後期高齢者になるに当たって

私は1971年(昭和46年)生まれ、団塊ジュニアといわれる世代になります。
団塊ジュニアというのは、「団塊の世代」と言われる、1947年から1949年生まれの戦後のベビーブーマーの子供世代です。

私が小学生のころは1学年が6クラスだったり、新しく学校が開設されたり、中高校生だった1986年12月から1991年2月はバブル景気と言われた時代でした。

その親の世代である「団塊の世代」は、地方で生まれ育った生徒たちも、1960年代の高度経済成長期にあたって集団就職などで上京して、都市部に働きに出てきた人が多かったと聞きます。

さて、この団塊の世代の皆さんが、そろそろ75歳を迎えられ、「後期高齢者」と定義される年代になってきました。まだまだ元気!の方も多いですが、年相応に体の不調を抱える方も少なくありません。

医療費もかかってしまいますので、国民保険から後期高齢者医療制度に切り替わります。介護が必要になってくることもあります。
その要因の第一位は認知症だそうです。

認知症になると法的な判断が難しくなります。不動産の売買などの取引や、銀行預金の高額な出金もその方の状態によっては難しくなることもあります。団塊の世代であるお父様・お母様がこうなってしまう前に、団塊ジュニア世代の息子さま・娘さまが、お体の健康についてはもちろん、資産についても気を配る必要があると思います。

具体的な対策の一つとして、遺言書の作成が挙げられます。お父様・お母様のご意思を確認して、それを公正証書遺言として作成しお父様・お母様が信頼できる人に預けること。このようなことを事前にしておくことが肝要です。

最近ではこういったことをふくめ「終活」と言って、事前に準備を進めておくことの重要性がだいぶ浸透して来ました。それをお父様お母様にお話ししても「縁起でもない」と言われてしまう時代ではなくなってきているように感じます。